【地域貢献】詐欺被害を未然に防いだ本学卒業生サプコタ・サリク・ラムさんが本学訪問
偽電話詐欺被害を未然に防いだとして、福岡県警うきは警察署より感謝状を贈られた日本経済大学卒業生のサプコタ・サリク・ラムさん(30)=福岡県朝倉市=が12月20日、本学を訪問し、都築明寿香学長に経緯を報告してくれました。松本一朗副学長とゼミ担当の経済学科竹川克幸教授も同席しました。
サプコタさんはネパール・バグルンの出身で来日9年目。2015年4月に日本経済大学経済学部経済学科に入学し、経済学や日本語を学びました。2019年3月、日本経済大学を卒業し、現在、ファミリーマート久留米田主丸店(久留米市田主丸町)の副店長を務めています。
10月24日、顔なじみの60代の男性客が携帯電話をかけながら、普段は買わない電子マネーカードを5万円分買おうとしたため、不審に思い、声を掛けたところ、「パソコンに突然連絡が入りました。カードを買うように指示されました。」と相談されました。詐欺と直感したサプコタさんは男性客の携帯電話を借り、「私は息子です。」と返答すると、相手は外国人らしい人物で、何も言わずに電話を切ったので、詐欺被害を未然に防ぐことができました。
サプコタさんは「コンビニの仕事ではお客様の動きをよく見ています。類似の電話詐欺は前にもありました。こういう形で母校に来ることができて本当にうれしい、とても幸せです。」と笑顔で語り、後輩の留学生のために行政書士の資格取得を目指すなど今後の夢についても語ってくれました。
都築学長は「サプコタさんの勇気ある行動がすごいとあらためて感じました。その場でとっさによく機転が利きましたね。日本語力も素晴らしい。卒業生として誇らしい気持ちです。感謝申し上げます。」と答え、サプコタさんに記念品を贈りました。
都築明寿香学長に経緯を説明するサプコタさん
福岡県警より感謝状を贈られたサプコタさん(右から2番目)