【学生広報部】九州初のカタラーナ専門店「AMARILLO」を取材
文・写真 安波郁
学生広報編集部は福岡県太宰府市にあるカタラーナ専門店「AMARILLO」を取材しました
「AMARILLO」は2022年10月23日、太宰府天満宮参道沿いにオープンした九州初のカタラーナ専門店。
社長の熊本賢一郎氏にカタラーナ専門店を始めたきっかけをうかがいました。熊本社長は25、26歳の時、レストランで料理を作っていましたが、とある失敗からカタラーナのアイスのようなものが生まれて、「いつか専門のお店をやろう」と決めました。以前、筑紫野市の二日市で8年ほどレストランを開いていましたが、移転をしようと思ったタイミングで「カタラーナ専門としてやっていこう」と思ったそうです。
移転先に「太宰府」を選んだ理由はなぜか。その点を聞いてみました。熊本社長の以前のお店は看板もなく、住宅街で“隠れ家”としてやっていてお客さんが探してお店に来てくれていた。「じゃあ次は逆に人の多いところでやろう」。お店のある通りを歩いているときにずっとシャッターが閉まっている建物があり、「この場所いいな」と思ったそうです。
学生のインタビューに答える松本社長
見やすく工夫されたメニュー表
太宰府で店舗を借りるのは観光地だから難しい面もありますが、知り合いを伝って店舗を借りることができました。「そういったタイミングや人とのご縁が重なり、太宰府に出店することを決めた」と教えてくれました。
運営する上で大変なことについて、熊本社長によると、観光客が多い土地柄のため、雨だったり、気温が高かったりすると、人が出にくい。「天候によって影響を受けやすく、お客さんが減ると、お店がどれだけ頑張ってもお客さんを呼び込むことが難しい」と観光地での店舗運営の難しさを語ってくれました。
最後に、カタラーナの魅力について、熊本社長は「カタラーナはもともと、コース料理のデザートとして出てくるような、料理人が作るスイーツ。自分が料理人としてやっていくと決めてカタラーナ自体の魅力というよりも、料理としての魅力にはまっていった。
カタラーナはシンプルでプリンのような感じ。ちょっとした配合や時間、温度で仕上がりが変わってくる。何百回と作って食べ手を繰り返して、気づいたら好きになっていた。やり込んでいたら自分の武器になっていました」と話してくれました。
季節限定の「桃タルトのカタラーナ」や「マンゴータルトのカタラーナ」、一番人気の「イタリア産ピスタチオのカタラーナ」をいただきました。私は「桃タルトのカタラーナ」を食べました。カタラーナを食べるのは初めてで、どのような触感や味なのかまったく分からず、ドキドキしました。「プリンのような感じ」と聞いていましたが、プリンよりも少し硬めで口の中で溶けていくような触感。また、味がとてもクリーミーで桃のみずみずしさとカタラーナの濃厚な甘さがマッチしていてとてもおいしかったです。
桃タルトのカタラーナ
マンゴータルトのカタラーナ
イタリア産ピスタチオのカタラーナ
「AMARILLO」は通常のメニューに加えて季節ごとに限定メニューを提供しています。まだ行ったことない方はもちろん、一度行ったことある方も、ぜひもう一度足を運んでほしいです。