【地域貢献】地域連携センター長 竹川克幸教授が嘉麻市教育委員会と福岡県立朝倉高校史学部の「幻の石橋」保存プロジェクトに参画
地域連携センター長を務める竹川克之教授が、嘉麻市教育委員会と福岡県立朝倉高校 史学部による「幻の石橋 保存プロジェクト」に参画しています。
「桑野の梯橋」として嘉麻市の指定有形文化財となった石橋が落橋の危機に瀕している事態を受け、クラウドファウンディングで橋の保全費用を募ります。
遠賀川上流域に位置する福岡県嘉麻市桑野・掛橋地区の国道下にひっそりと架かる「幻の石橋・桑野の梯橋」があります。2019年より開始された福岡県立朝倉高校史学部による調査活動の結果、明治時代初期に編纂された『福岡県地理全誌』などに「梯」として石橋の存在の記録が残されていることが分かりました。
さらには「リブアーチ型」石橋の構造の希少性が明らかになり、テレビや新聞などマスコミやインターネット上で紹介されたことで「幻の石橋」、貴重な文化遺産や土木遺産として一般にも広く知られるようになりました。
昨年5月に、嘉麻市教育委員会・文化財保護審議会において調査・審議され「 桑野の梯橋 (くわののかけはしばし) 」の名称で嘉麻市の指定文化財となりました。「桑野の梯橋」は地元の花こう岩を用いて、柱状の輪石を縦列に組み橋の中間に橋脚のない「リブアーチ型」という全国でも珍しい構造を持つこの石橋は、かつて秋月藩領でもあった、この地域に巧みな技術を持つ石工集団や土木集団(石方郷夫)が存在したことを示し、独特な石造文化が栄えていたことを証明していて、その点が専門家にも評価されています。
ところが、そんな「幻の石橋」、貴重な文化財が、今、存続の危機に瀕しています。
150年以上の時を経て、石橋を支えている川岸の岩盤は脆くなり、その合間に草木が根を張るなど支障をきたしており、石橋と周辺環境の保全や補強措置が必要な状況です。そこで、嘉麻市教育委員会が「幻の石橋」保存プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを実施することになりました。
本学 地域連携センター長の竹川克幸教授も、嘉麻市文化財保護審議会の委員であり、遠賀川学識者懇談会委員(文化財)や日本観光学会九州・沖縄支部理事(文化観光)などの専門分野の知見からも、嘉麻市教育委員会と朝倉高校史学部の「幻の石橋」保存プロジェクトの主旨に賛同し、このプロジェクトに参画しています。
竹川教授は嘉麻市教育委員会(生涯学習課)や関係者はもちろん、朝倉高校史学部や朝倉高校同窓会・卒業生、朝倉市秋月博物館や秋月街道ネットワークの会、秋月ルネサンス協議会、秋陽会、九州歴史資料館分館の甘木歴史資料館など様々な方々や関係団体と連携し、このプロジェクトを応援しています。また、本学と福岡県立朝倉高校は高大連携校でもあり、高大連携協定の一環で、様々な教育交流を行っています。
遠賀川上流域の現地に残るリブアーチ型石橋として、日本全国では類を見ない文化財である「桑野の梯橋」を未来の懸け橋として後世に伝えるため、将来、多くの方がこの貴重な文化遺産、土木遺産を現地見学できるように修復保存するため、そして、地元の方々の地域の誇りと愛着を醸成し、嘉麻市の文化観光資源として観光まちづくり、光づくりに活用するため、皆様も応援し、ご支援していただければ幸いです。
【参考】
嘉麻市教育委員会×朝倉高校史学部「幻の石橋」保存プロジェクト
クラウドファンディング「嘉麻市に残る「幻の石橋」を落橋の危機から救いたい」
#九州 #福岡県 #地域 #地域文化 #観光 #まちづくり #歴史 #文化財
https://readyfor.jp/projects/ishibashi
福岡県立朝倉高校・史学部
https://asakura-highschool.ed.jp/club/historicalscience.html
福岡県立朝倉高校・朝倉歴史資料室
https://asakura-highschool.ed.jp/archeology.html
嘉麻市ホームページ・嘉麻市文化財保護審議会
https://www.city.kama.lg.jp/site/shingikai-iinkai-kyougikai/2906.html
秋月街道ネットワークの会 第25回秋月街道シンポジウム
(朝倉市上秋月コミュニティーセンター・竹川先生登壇)
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