日本航空株式会社の東海林 和輝氏による特別授業が開催されました
1月20日、日本経済大学の福岡キャンパスKOROKANにて、日本航空株式会社(JAL)の東海林和輝(しょうじ かずき)氏による特別授業が開催されました。この授業は経済学部商学科エアラインマネージメントコース新井敦子教授(日本航空株式会社勤務)のフライトオペレーション論の一つとして行われたもので、約20名の学生が熱心に受講していました。
新井教授は日本航空に勤務する傍ら、週に2回程度、特に航空業界やホスピタリティ産業に就職を希望する学生に対し教鞭を執っています。担当科目は航空概論とホスピタリティ論ですが、今回のように自身の現役社員という強みを活かし、学生と日本航空で働く社員とのコミュニケーションの場を積極的に設けています。
東海林氏は、2013年日本航空株式会社に業務企画職(総合職)として入社。成田空港国際線旅客ハンドリングや名古屋地区営業を経たのち、2017年から2年間外務省中国・モンゴル第一課に出向し、中国政府と日本政府の交渉窓口や渡航の手配などに従事。現在は本社にある総合政策センタ―企画業務部に在籍し、将来の日本の航空政策や航空業界の在り方などを研究する職に就いています。
今回のテーマは「航空ビジネスの全体像~世界と日本の航空情勢と日本航空の取り組み」。世界の航空需要動向と今後の予測や、少子化が進む日本でインバウンド旅客の取り込みがいかに大事であるか等、難しい内容を学生に分かりやすくお話いただきました。現在JALは超音速機開発・宇宙開発・ビジネスジェット開発に参画しています。航空運送業だけにとどまらず、事業領域を拡げているチャレンジングな企業姿勢に触れ、学生は一様に驚いた様子でした。JAL社員が共通して持つ哲学JALフィロソフィについても触れ、「新しいことを成し遂げるには、それがどれくらい難しいことかを先に考えてしまうと、何も取り掛かることができない。『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する』を肝に銘じ自分の行動指針としている」と、学生へ熱いメッセージを伝えてくださいました。
学生からは、「JALの2020オリパラに対する施策を知り驚いた。企業の社会貢献について考えさせられた」、「ロボテックスを用い、お客さまの待ち時間を削減する取り組みなどJALの一歩先を行く姿が印象に残った」、「飛行機を飛ばす会社だと思っていたが、幅広く事業を展開していることに驚いた」等の感想が寄せられました。講義後の質疑応答でも多くの質問に対し丁寧にお答えいただく中で、東海林氏の発言や立ち居振る舞いから社会人としてあるべき理想の姿を学んだ学生も多く大変有意義な授業となったようです。
< 当日の様子 >
< 関連項目 >
エアラインマネジメントコース