【地域貢献】本学で「大宰府アカデミー・令和編第5講」を開催
「大宰府アカデミー・令和編第5講」が8月16日、本学KOROKAN 4階大講義室で開催されました。講師は、東京大学名誉教授、大宰府アカデミー学長で、くまもと文学・歴史館館長、横浜歴史博物館館長の佐藤信先生でした。佐藤先生は、「大宰府機構の成立とその変遷」と題して講演されました。会場では古都大宰府保存協会の会員や史跡解説員をはじめ、太宰府市、筑紫野市、福岡市などからの市民約270名が、オンラインでは約50名が受講しました。
佐藤先生は、古代三大史跡の1つでもある「大宰府史跡」の発掘成果や木簡などの文献研究を基に「新しい古代史の動向の一つは東アジアの国際関係から日本列島の歴史を見直すところにありますが、“文明のクロスロード”として東アジアの交流史の中で、古代都市・大宰府が果たした機能を明らかにすることは大きな意義があります」と強調しました。その上で、「これまでの太宰府研究の中でいろんなことが分かってきました。これまで以上に情報発信を強め、太宰府学に興味を持つ若い学生さんが増えてほしい。研究のすそ野を広げていきたい」と話しました。
「大宰府アカデミー・令和編」は、公益財団法人古都大宰府保存協会が設立50周年を記念して主催し、太宰府市と本学が共催しています。「大宰府アカデミー」は大宰府の歴史や文化について学ぶ講座として40年前に実施されていますが、その後の40年間で蓄積された発掘調査の結果や新たな研究成果を盛り込んだ講座として今年の4月より「令和編」が開催されています。
講座は、2年間にわたる計24回で、「太宰府学」をテーマに古代から現在までを時代順に取り上げ、太宰府の歴史や文化の魅力を語り継ぐ人材育成を図ることを目的としています。 全講座は毎月第3水曜日の午後(14時~16時)に本学KOROKAN4階大講義室にて開催されます。次回第6講(9月20日㈬)は、九州歴史資料館参事補佐、学芸員の酒井芳司氏が「大宰府の出土文字資料」と題して開講されます。
※お申し込み・お問い合わせは
(公財)古都大宰府保存協会 (事務局・大宰府展示館)
電話 092-922-7811
https://www.kotodazaifu.net/dazaifu-academy/r4-pre
【参考】本学図書館に大宰府アカデミー・令和編関連図書コーナーを設置
https://www.jue.ac.jp/information/dazaifu-academy-books/