デフサッカー女子日本代表の久住呂文華選手をインタビューしました
文 川満 まりん
文 村山 鈴
日本経済大学女子サッカー部員で、デフサッカー女子日本代表の久住呂文華さん(経営学科2年)を取材しました。「デフ(Deaf)」とは英語で「耳がきこえない」という意味。デフサッカーとは、聴覚障がい者のサッカーのことです。来年2025年には日本で初となる「東京2025デフリンピック」(100周年記念大会)が開催されます。世界で戦う中で、日本との違いや普段意識していることなどをうかがいました。
―チームメイトとのコミュニケーションはどのようにとっていますか?
基本的に手話や見ぶりで伝えたりします。お互い分かっているプレーの部分では、アイコンタクトでコミュニケーションをとっています。
―世界で戦う中で日本と異なることは
基本的に日本人は背が低いので、高いボールへの対応や足の速さなどフィジカルの差が大きく違います。その代わり、細かいプレーや連携は日本人の方が優れています。
―今後の目標を教えてください
2025年11月にデフリンピックが東京であります。聴覚障がい者はパラリンピックに出場できないため、デフリンピックに出場します。今の目標は東京デフリンピックでメダルを獲得することです。
―自分のプレーで見てほしいのは
私はDF(ディフェンダー)のCF(センターバック)をしています。DFから得点につながるパスをするところや、連携プレーであるスイッチパスを見てほしいです。
―デフサッカーをまだ知らない人に伝えたいことはありますか?
耳が聞こえない人がする競技なので、審判も笛じゃなくフラッグでジャッジを行い、“音のないサッカー”といわれています。いつも見ているサッカーとは違うサッカーを楽しめると思います。基本は通常のサッカーと同じルールです。
取材をしてみての気づき
川満 まりん
通常のサッカーとはどんな違いがあり、世界と日本にはどのような違いがあるのか、興味深く取材させていただきました。“音のないサッカー”でありながらも通常のサッカーと大きな違いはなく、観客も十分に楽しめる競技だと知りました。世界と日本には、フィジカルの差はあっても連携の部分で世界と戦えるサッカーになっていると知り、これからはデフサッカーの観戦もしてみたいと思いました。
村山 鈴
私は今回初めて、世界を舞台に活躍する選手とお話をさせていただきました。デフサッカーという競技を知らなかったので、“音のないサッカー”という言葉にとても興味が湧きました。「信頼する仲間との目標をモチベーションに練習をしている」という久住呂選手の話を聞いて、チームプレーの大切さやデフサッカーの魅力を知りました。 「東京2025デフリンピック」後にもぜひお話をうかがいたいです。