JAL特別授業「施設見学」
本学と日本航空株式会社(以下JAL)は教育連携協定を結んでいます。最前線で活躍されている現役社員を講師として本学に招きし、体験講話をはじめ、航空業界で働く人に必要なホスピタリティマインドやコミュニケーション能力を養うことを目的とした学びの場を提供しております。
今回のJAL特別授業には、グローバルビジネス学科の学生4人が3日間にわたり、JAL九州支社内や福岡空港を見学させていただき、各部署の実業務を見学することにより、エアラインの仕事についての理解を深めると同時に、現場で働くスタッフの考え方や仕事への思いについて学びました。
【9月4日 1日目】
■JAL九州支社見学
JALおよびJALグループの業務内容やJALの社員の共通意識となるJALフィロソフィー、未来に向けたJALの取り組みについて学びました。
オフィス見学では、学生らが働き方について「日々の個人の仕事のスケジュールは決まっていますか」「リモートワークの仕事はどのように行っているのですか」などと質問し、仕事上の自己管理意識の徹底やスケジューリング、責任感について学びました。
■JALナビア(福岡コンタクトセンター)
実業務に必要な敬語や顧客対応で数字やアルファベットの聞き間違いを防ぐためにエアラインで使用する用語を学び、ロールプレーを経験しました。
JALの顧客とのファーストコンタクトなるコンタクトセンターの職場を見学した際は、実際に顧客対応をしているスタッフの方の対応を拝見し、講話で学んだ敬語や相手に気持ちを言葉で伝えることの重要性について学生1人1人が理解を深めることができました。
【9月5日 2日目】
■JALカーゴサービス九州
九州の中核となる福岡空港での国際・国内航空貨物や郵便業務について、貨物はどのように空港に持ち込まれ飛行機で輸送されるのか、輸送する際の安全性や高いサービススキルをどのように日々の仕事に生かしているかなどを学びました。
その後、日ごろ目にすることができない貨物の現場に足を運び、貨物の重量測定やコンテナーへの鮮魚搭載を見学し、貨物と私たちの生活との密接な関係について知ることができました。
【9月6日 3日目】
■JALグランドサービス九州
飛行機の誘導やお客様から預かった手荷物の搭降載をはじめ、飛行機へのサービス部品などの搭載や清掃、飛行機への搭乗橋の付け外しなど、直接お客様に接客する仕事だけではなく、間接的に顧客の安全や快適さにかかわる業務があることを学ぶことができました。
実際の飛行機を目の前にした見学では、学生らは飛行機の大きさに圧倒されながら、限られた駐機時間の中で正確に業務を進めているスタッフを見て「エアラインの仕事はすごいですね。ここまで仕事ができるようになるには、どんな試験がありますか」などと盛んに質問しました。
■JALスカイ九州
お客様に接するグランドスタッフの仕事内容の説明を受け、お客様のためにチームで仕事をすることの楽しさや厳しさを学びました。学生からは「厳しいと感じる仕事はどんなことがありますか」「どのような時に仕事のやりがいを感じますか」「仕事で失敗した際はどのように自分自身の課題を克服しますか」などと質問しました。
実際のカウンターやラウンジの仕事の見学では、笑顔でスピーディーな仕事をするスタッフを見て、学内の授業で学んだ航空会社の使命やホスピタリティの高さについてあらためて理解を深めました。
参加学生コメント
● 初めての空港研修を経験し、普段入れないところや見ることができない施設を見学し、一つの飛行機を飛ばすことにたくさんの人の力や協力があってこそ、お客様の安全で快適な空の旅が実現できていることを強く感じました。自分自身が変わろうと思ったことは、人に見られているところではなく、見られていないところでも一生懸命人一倍頑張りたいと思いました。
● 飛行機を安全に飛ばすためにはたくさんの人々がかかわり、「楽しい旅にしてほしい」という想いが一つになって仕事をすることが、全社員の幸福に繋がっていることを知りました。
● 実際に研修に参加して、自分がイメージしていた業務と違うなと感じました。コロナの影響を受け、航空以外の分野でも成長し続けていました。特に物資をすぐに届けることができない離島に対し、ドローンでの医療機器運送などの新しい試みを行っていることが印象的でした。コールセンターや空港内の業務では、安全で定時に飛行機を出発するために細かい規則や研修があり、徹底されていることに驚きました。
● 研修で見学したすべての仕事が魅力的でした。社内の雰囲気が素敵で、スタッフの方がとても自信にあふれており、その姿勢に感動しました。特に印象的だったのはオペレーション業務に携わる業務です。パイロットと連携を取り、天気や運航の状況などを伝える仕事や空港の駐機場を調整する仕事など、運航を支える一人一人の仕事の責任の重さを学ぶことができました。