【学生広報部】鹿児島の芋焼酎「小鹿」を取材しました
文 朝倉匠巳
私は鹿児島県鹿屋市の出身です。地元にある小鹿酒造株式会社を取材しました。家業が酒類販売を行っており、昔から「小鹿」の芋焼酎はよく知っていて、「もっと詳しく知りたい」と思い取材に行きました。
小鹿酒造は今年で創立52年になる酒造メーカーで、約50名の従業員が焼酎造りに打ち込んでいます。鹿児島県特産のサツマイモを原材料に使った芋焼酎を生産しています。焼酎造りは例年8月中旬から始まり、3カ月から4カ月間をかけて生産します。小鹿酒造では取れたての新鮮な芋にこだわっています。メーカーによっては、冷凍芋を使っているところもあるそうです。
製造工程で大変な点は、芋の選別を機械ではなく、人の目を使って一つ一つ選別していることだそうです。この選別作業では、芋の表面にある小さな傷みを人の手を使って丁寧に切り落としていました。
最近、サツマイモの病気で「基腐れ病」というものがあるそうです。私自身、こういった芋の病気があることを初めて知りました。この病気は、発病すると葉が枯れ、土中の芋が腐敗するのが特徴です。対策として、天地返しや病気に強い良い芋を使うそうです。ですが、病気がすべてなくなることはなく、相当の量の芋が廃棄されているそうです。
小鹿酒造で今最も重視していることは「若い人がお酒を飲まなくなっている」。そこで、若い人が飲みやすいように「柑橘系でジュース感覚のように飲めるようなお酒」の開発を考えている、ということでした。
今回の取材を通して、「お酒を楽しくたしなみたい」という思いがより一層増しました。