「日本の貧困問題と自立支援」について公開授業を実施
11月20日、本学客員教授であり、一般社団法人グラミン日本の理事・COOを務める中川理恵氏による「ソーシャルビジネスIB」の授業で、同法人の理事長を務める百野公裕氏をお迎えし、日本の貧困問題について公開授業を行いました。
一般社団法人グラミン日本は、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行のマイクロファイナンス事業のコンセプトを参考に、日本の貧困者が経済的に自立することを、低金利・無担保の少額融資やリスキリング等の事業によって支援を行なっています。
講座の中ではまず、日本の貧困の原因には様々なものがあることをワークを通して考え、認識してもらったり、生活困窮者が持っている意識にも意外なものがあることに目を向けたりすることができました。そして、貧困状態にある者を支援していく上では、「傾聴」する姿勢の大切さが強調されました。
後半では、社会の中には実は環境的な要因によって貧困の状態にある人が多く存在すること、自分の置かれている境遇が恵まれたものであることに気づかせるようなワークも行い、受講した学生も、ニュースで見聞きする貧困問題について、自分事として認識することができるようになったと感想を述べていました。
当日は学外の参加者も混ざる公開授業であったため、性別や世代、国籍を超えた視点から対話を行うことができ、自分にはない視点で貧困を捉えることができた機会となったようです。
なお、ソーシャルビジネスIBでは今後も一般の方も聴講できる公開授業を行う予定です。
【今後の公開授業スケジュール】
12/18 14:30〜16:00
日本経済大学KOROKAN 113教室
https://www.jue.ac.jp/information/social-business-1b-workshop-class/