ソーシャルビジネスⅠB「ソーシャルインパクト評価について」の公開授業を実施
12月4日、一般社団法人グラミン日本でCOOを務める中川理恵客員教授による「ソーシャルビジネスⅠB」の授業に多摩大学社会的投資研究所 客員教授・主任研究員の小林立明氏をお招きし「ソーシャルインパクト評価について」というテーマで公開授業を行いました。
ソーシャルインパクト評価とは、ある活動が社会に与えるインパクトを定性的・定量的に把握し、それを元に価値判断を加えることを言います。
授業では、近年急速に発展してきたソーシャルインパクト評価についてクイズなどを交えながら解説しました。
講義の中では、実際には社会や環境に良い影響がないにも関わらず、あたかも「社会や環境に良い」というように宣伝する「インパクトウォッシング」や「グリーンウォッシング」についても触れ、「その活動が社会課題の解決に向けてどのような変化をもたらしたかをデータに基づいて価値判断するのがソーシャルインパクト評価。データに基づいて価値判断をしていくことで”インパクトウォッシング”や”グリーンウォッシング”をなくしていくことができる」と説明しました。
その後、中川客員教授がCOOを務めるグラミン日本の活動をもとに、ソーシャルインパクト評価を行うにあたっての具体的なステップについて解説したほか、営利企業による「サステナビリティ経営」についても紹介しました。
最後に社会的インパクト評価を行う意義について紹介し、「社会的インパクト評価はサステナビリティ経営を推進するうえでも有効。投資家や顧客、従業員に情報を発信することで信頼を得ることができ、企業活動の向上に繋がる」と話していました。