ソーシャルビジネスⅠB公開授業「安川電機 環境への取り組み」を実施
日本経済大学では、一般社団法人グラミン日本の理事・COOを務める中川理恵氏を客員教授に招き、企業や自治体の環境問題や社会問題に対する取り組みを実務家から学ぶ「ソーシャルビジネスⅠB」を開講しております。
同講座の一部は一般公開しており、その第2弾では、福岡県を代表する企業、株式会社安川電機より同社の環境推進部長、西村雄成氏をゲストに招き、同社の環境への取り組みについてご講演いただきました(2023年10月9日)。
西村氏はまず、日本の大きな社会問題であった公害の対策から省エネ、脱炭素、気候変動対策へと、環境問題対策の焦点・目標が変化してきた歴史を概観し、特に同社が重視している気候変動対策を中心に、「環境長期計画2025」の取り組みを紹介しました。
産業用ロボット等、ものづくりに使われる製品を造る(株)安川電機では、製品が使われる際に排出されるCO2の量を削減することが大きな目標でした。同社では、このように製品のCO2排出量や環境負荷を抑えること(グリーンプロダクツ)に加えて、サプライチェーンの上流・下流を含めた同社の生産プロセスにおける環境負荷の低減(グリーンプロセス)についても目標を定め、取り組みを行っています。CO2の排出量削減効果について、独自の指標を設けて目標値を定めるといった、ユニークな活動が紹介されました。
これに先立つ公開講座では、一般消費者が購入する食品を作る企業の取り組みを学びましたが、今回は企業が使用する産業用機械を造る企業の視点で、気候変動対策を学ぶことができました。