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国内最大規模の本学イングリッシュガーデン 環境省「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞
英国式庭園「TG Rose Garden」を運営する本学が、本日、令和4年度環境省「みどりの日」自然環境功労者環境大臣賞を受賞しました。 環境省「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰は、自然環境の保全に関する顕著な功績があった者や団体を表彰するもので、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に平成11年度から行われています。本学のTG Rose Gardenは、「いきもの環境づくり・みどり部門」で受賞いたしました。全国で25件(個人9件・団体16件)が表彰を受けています。 環境省 HPサイト https://www.env.go.jp/press/110896.html ▼「TG Rose Garden」概要 1996(平成8)年開園。1998年には、英国Oxford・Cambridge大学との長年にわたる「日英学術文化交流締結記念庭園」として記念式典を催しました。通年を通して一般公開しており、地元市民や観光客が見学に訪れています。英国からガーデナーを招いて造園した広さ約10万㎡のイングリッシュガーデンは国内最大規模。森の自然な形を生かした造りが特徴で、イングリッシュガーデンを彩るバラは10万ほどの花をつけます。 5月はバラ、6月はアジサイ、7月はスイレン・ハナショウブ、8月はハス、秋の紅葉、秋のバラなど四季折々の草花を楽しめます。ガーデン中央に位置する池(約2万㎡)は、もとは水田用の貯水池で、雨水を活用した資源循環型システムを導入しています。3段構成になっており、上部のアシやキショウブ、中部のハスやスイレンを経て、浄化された水が下部の池に流れ込む仕組み。鯰や錦鯉、亀、海老が生息。コブハクチョウのつがいが飼育されており、年1回自然産卵しています。 冬季にはマガモやオシドリなど約100匹の渡り鳥が飛来。万葉集にも詠まれているフジバカマ(藤袴)も植生し、フジバカマを好むアサギマダラ蝶も飛来するなど、昆虫類は50種類以上を確認。園内の森には野生のタヌキやイタチ類が生息。地元の小中高生による生物多様性学習の環境体験授業に利用されており、通年で親子や地元の幼稚園保育園児が自然遊びを通して虫や草花に触れ合う機会を提供しています。 ▼教育的効果 開園以来、多種多様な植物や昆虫、小動物の生息を保全し生物多様性を実現。累計約15万人が来園。コロナ対策を施した上で昨年度は幼稚園・小中高計7校の生徒、教職員、保護者計約300人を受け入れました。大学による地域・社会貢献、緑の保全とSDGsの取り組みとして注目を集めています。 ▼大雨被害からの復興 コロナ以前の年間入園者数は最も多い年度で2万人を超えていました(このうち、学園主催行事は年間10件、参加者数約500人)。2018年の大雨被害により園内数カ所で大規模な土砂崩れが発生し、大量の土砂が池に流れ込んだため、一時閉園。昨年度に復旧作業が完了し、一般開放を再開しました(コロナ禍のためフルオープンは10月1日より)。 【学長 都築 明寿香 コメント】 「これまで26年間に渡る「TG Rose Garden」の運営により、「みどりの日」の環境大臣表彰を受賞したことを大変光栄に存じます。昨年、循環型水路の採用や生き物との共生など、さらに環境に配慮した庭園となるようリニューアルし、学生はもとより家族連れやご高齢の地域住民の方、遠方からの観光客の方々まで多くの皆様にご来園頂いております。今年4月下旬ごろからは春バラも見頃を迎え、バラと白鳥の共演が楽しみです。今後も地域の皆様や学生たちの憩いの場、自然を満喫できる場となることを願っております。」 白鳥の赤ちゃんが誕生しました! イングリッシュガーデンの池にはコブハクチョウが生息していますが、母鳥が約40日間にわたり温めていた卵が4月10日にふ化し、ヒナ10羽が元気に育っています。母鳥は2月下旬に卵を生みました。母鳥、父鳥のあとを追って池を泳ぎ回るヒナの愛らしい姿が話題になっています。
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