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【CM出演学生にインタビュー】経営学科 社会起業家・事業承継コース4年 藤木せらさん
7月7日から九州・沖縄の放送局でオンエア中の本学のCM。 出演者は全員、学内のオーディションで選ばれた、本学の学生と教員で、本学にてオールロケを行いました。CMは「社会につながる新しい学び〜SDGs編〜」「デジタルではじまる新しい学び〜DX編〜」の2バージョン。 それぞれのCMのメインキャストに話を聞きました。社会につながる新しい学び〜SDGs編〜 メインキャスト:経営学科 社会起業家・事業承継コース 4年 藤木せら さん
恩返ししたい
大学1年生の7月に発生した西日本豪雨。 「動かなきゃというより“動いていた”」 一人で広島県の災害ボランティア活動に向かった藤木さん。被災地の広島県三原市と呉市では、全国から集まったボランティアの仲間と一緒に、家の床下や庭の周りの土砂かきなどを行いました。
その“自然と動いた”背景には、高校生の時の熊本地震の経験があります。被災した故郷には全国から多くのボランティアが訪れました。いろんな人に熊本を助けてもらい、復興していく熊本の姿を見て「人の力ってすごい」と感じたと言います。
そして、藤木さん自身も、いろんな人に助けてもらい“恩”をもらったことで、「今度は自分が誰かの役に立ちたい、恩返ししたい」という思いが強くなりました。熊本地震の被災地でボランティア活動をされていた団体の方が、今度は西日本豪雨の被災地・広島県でも活動されているという話を聞いた藤木さんは、自然と被災地・広島県に足が向いたのです。
災害現場で足りないもの
2019年には千葉県で起きた台風の被害の被災地をボランティアで訪れた藤木さん。 千葉県の被災地では、屋根に上り壊れた瓦を撤去したり、ブルーシートを敷いたりするなどの重労働。
そこで藤木さんが感じたのは「若者の力が足りない」こと。ボランティアの現場は、年配の方が多く、もっと大学生でも動けるようなボランティアグループを作らないといけないと感じたと言います。
そこで2020年3月、藤木さんが大学で設立したのが、ボランティアサークル「おもいで」です。広島県でのボランティア活動の時に、被災者の方が汚れてしまったアルバムを乾かしていて、それを見た時に、アルバムだけでなく、家や大切な人との“思い出”も事前に守っていきたい…そんな思いから「おもいで」と名付けたと言います。
新型コロナウイルスの影響で活動が制限されるなか、災害が起きた際の避難所の運営の仕方の勉強をしたり、防災関係の講座を受講するなど、災害が起きたらすぐに駆け付けたい、行動したいと思っています。合わせて、被災地のボランティアで動くだけでは知識が足りないと感じ、一から防災について勉強し「防災士」の資格も取得しました。
恩を繋ぐ…これから
藤木さんが考えた「恩繋(オンライン)」という言葉があります。 これは藤木さんが実行委員長を務めた2020年の太宰府祭(学園祭)の時に考えられた言葉です。
新型コロナウイルスの影響で、太宰府祭がオンラインで開催することが決まった時に、「例年やっていたことをそのままオンラインで流していいのだろうか」「コロナで大変な中で自分たちがするべきことはなんだろう」という思いから、「恩」を繋いでいこう「恩繋(オンライン)」という言葉が誕生しました。
この言葉はCMでも登場し、藤木さんが大切にしている言葉です。 現在4年生の藤木さんは、「動きたい、何かしたい」と思っている1年生のサポートをしていきたいと考えています。藤木さんがそうだったように、思ったことを実行する環境づくりが大事だと考えているからです。
そして、藤木さん自身も、いろんな人の恩を受けて生活する中で、今度は、住んでいる地域に目を向けて、困っている人のために手助けをしたり、様々な社会課題を解決できるような動きをする、恩を繋いでいくことがこれからの挑戦です。
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