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【地域貢献】太宰府天満宮第60回「曲水の宴」に本学学生が参宴

 

平安時代の宮中行事を再現する「曲水の宴」が3月3日、太宰府天満宮で行われ、姫役として本学経済学科4年の杉山綾野さん(久留米市立南筑高等学校出身)が参宴しました。

 

 

曲水の宴は、古代中国の秦の時代の3月上巳の日(3月3日)に、書家で著名な王義之が蘭亭で開催した、自然の流水に臨んで、自分自身の災厄を払うという禊祓の儀式や宴が由来とされる宮中行事で、十二単や衣冠束帯の装束に身を包んだ参宴者たちが、上流から流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでの間に和歌を短冊にしたため、盃のお酒を飲み干す風流な神事です。

太宰府天満宮では毎年3月第1日曜日に行われ、詩歌の名手であった菅原道真公の在りし日の姿を偲びます。

 

 

杉山さんは、ゼミ指導教員の竹川克幸教授と一緒に、本学日本文化・書道文芸部での創作活動や地域貢献活動、太宰府市文化協会や福岡県文化団体連合会(特別個人会員)所属の学生書道家として活動しており、今年、西日本書道会の師範資格を取得し、太宰府市子ども学生美術展で太宰府市長賞を受賞するなど、和歌や書道の素養があることから今回の参宴となりました。

色鮮やかな平安衣装に身をまとった杉山さんは参道や境内を参進したあと、梅の花がほころび始めている曲水の庭でゆらゆら揺れる盃を見ながら和歌をしたためました。

 

 

*杉山さんの奉納した和歌
『流れゆく春の光と水の声 朋友(とも)語らいて 心和らぐ』

*現在、杉山さんの和歌短冊や太宰府市長賞受賞作品をはじめ、書道作品の作品展が開催されています。
場所:御茶司・三十三茶屋 店内ギャラリー(太宰府市観世音寺2丁目1-1)
開催期間:2024年3月17日(日)まで